恋人よ。

 

最近ずっと,恋人の家に入り浸っている。

というかすでにもう恋人ではないのだが。

 

私たちの関係はあいまいだ。

恋人でもないし,昔からの友達ではない。だけど,きっと二人でよく行くパスタのおしゃれなお店では私たちは恋人に見えるだろうし,私が学校に行くために駅まで送る彼の姿は優しい彼氏として周りには映ってるだろう。だって,私たちは顔は似てないし,どうしても家族には見えないから。

 

 

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「仕事が忙しい」と言われ,私は振られた。もっと恋人っぽく週末に出かけたり,プレゼントを渡しあったり,毎日のことを報告し合ったり,そういうことをしたかったのだ。以前付き合っていた人との’恋人’という関係はそういうものだった。

 

けれど今の人は違う。

週末出かけることはしないし,毎日ラインしてキュンキュンすることはない。いつのまにかそういう恋愛は終わってしまったのかと思う。これが大人になった,とでもいうのか。

確かに,私に比べたら彼はものすごく忙しいほうだし,頭を使う仕事でもあるのでずいぶん疲れているだろう。最近一緒に過ごしてて毎日3時寝とかはざらだった。徹夜が続くこともある。このご時世で。

 

そんな風に過ごしてたら今まで思い描いていた恋愛は出来ないのは当たり前だとようやく気付いた。

あたしを振った時,彼はなにを思っていたんだろうか。

 

 

 

それからというもの,その後私が家に忘れたものを取りに行ってからずっとあいまいな関係が続いたままだ。

世の中の人はきっとこの関係を見て今すぐやめなさい,とか都合のいい女だとか思うことはたくさんあるんだろう。だけれど,付き合っていた時よりも正直今の関係のほうがずっといい。

前は全然取れない連絡を不安に思い,自然消滅の心配をし,夜中に呼び出されて行った家で寝るだけだ。

 

それに比べると今は私が行きたい時に行く,と言えばいいよという返事が返ってくるし,音信不通じゃない。夜ご飯を食べることもあれば,お昼ご飯はもちろん一緒に映画を観たり家事をしたりする。

 

 

「恋人」という名前が付いた関係が絶対じゃない。

恋人,という名前に騙されちゃいけない。その名前が付いたからと言って突然関係が良くなるわけでもないし。

 

 

 

恋人という関係を辞めてからのほうがずっと相手からいい意味で必要とされることが増えたように思う。きっとそれは私が恋人という関係に緊張したせいもあるだろう。

恋人ってなぜ,他人なのにこんなにも「嫌われたくない」だとか「失いたくない」だとか思うんだろう。本当に失いたくないものはたくさんあるはずなのに,どうして恋人という関係だけはやけに特別になってしまうんだろう。特に恋愛体質な人はそういう人が多いんじゃないか。

 

 

恋人といることは心地いい。必要としていると感じさせてくれるし,自分のことを理解してくれている…ような気がする。

でも本当にそうなんだろうか。本当に自分のことを理解してくれている人はもっと他にいるんじゃないか。

 

ふとそんなことを考えながら歩いたバイトの帰り道。

「会いたい」という恋人らしき人から連絡が入った。

お別れしたこと。

恋愛体質の私は、長く付き合っていた彼と別れてからせっせと恋人作りに励んでいた。

私は今まで「恋愛」というものにものすごく重きを置いていて、しかも前の彼氏は4年も付き合って一時期同棲までしていて結婚まで考えていたものだから、急に恋人という存在を失ってしまうことが怖かったのだと思う。




初めて周りの人を意識して、ご飯に行ったり、LINEしたりした。


何回か告白されたけれど前の恋愛の呪縛からは抜けきれず、やっぱりダメだと断ることばかりだった。



その中でたまたま出会ったのが今の彼だ。
ほとんど共通の知り合いもいない、そして全く違う世界で働いている人だった。

はじめは「まあ会ってみるか」程度の気持ちと「変な人だったらどうしようかな」という気持ちでいた。

そして付き合ったのも相手の押しが強くて、「付き合ってみるか〜」程度だった。

そんな軽い気持ちで付き合ったことは初めてで、いつも私が大好きで大好きでたまらなくて、その日に何回話せたかを数えるとか高校生みたいな恋をしていた私からしたらずいぶん大人になったものだと思う。




コンビニの店員さんに言う「ありがとう」とか、その街で一番評判のいいお店に連れて行ってくれるところとか、話してくれる仕事のこととか、些細なことで私の気持ちは募っていった。


仕事が忙しい、といって連絡は全然ないし、会ってくれない時期もあったけれど、今思えばかなりの人生経験になったと思ってる。



何より自分の人生に大きな影響を与えてくれた。

当時私は就活生で、このコロナの状況のもと、いつもと異なる就活をしていて、この先どうなるのかと不安ばっかだった。
行きたい企業はあったし、やりたいことはあった。だけど、人には会えないし、家でweb上の面接だし、お祈りメールは来るしでメンタルはやられていた。

その時たまたま彼に言われた言葉がぐさっと刺さったのだ。
もちろん私に向けていった言葉ではなかったけれど。


相当努力してきて今の職業についた彼は努力してない人を見ると「その人が頑張るときは今じゃないんだな」と思うと言ってた。
それを聞いて、今私は行きたい企業もあるのに努力できてるんだろうか、ちゃんとそう見えてるだろうか、と考えるようになった。

客観的にそう見られるためには主観的にそうでなければならない。

私は今、本当に頑張ってるだろうか?
私が頑張るときは今じゃないのか?



そう考えてから自分がやらなくちゃいけないことが明確になってきてやる気も出たし,暇な時間があれば常に,志望就職先の分析や自己分析,その会社で何がしたいかをノートにひたすら書いていた。常に不安とは戦っていたけれど,前よりもずっと自信がついた。


たったその一言で私のモチベーションは大きく変わったし,おかげで第一志望の企業に就職することができた。
ありがとう,彼氏。





だけど,少し前にその彼氏とはお別れした。致し方なく。

就職活動の終わり

 

さやまみるくです。おひさしぶりです。

 

 

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就活が終わりました。

嬉しいことに第一志望に内々定を頂き,高校生の頃から夢であった職に就く予定です。

まだあまり実感が湧いていなくて,本当にその会社の社員になるのかーとふわふわした気持ちです。

 

就活の経験についてはまた今度,後輩たちに伝えたいことがまとまったら

そのついでにブログにも書こうかなと思っています。

あまり参考になるかはわからないけど。

 

とりあえず終わって気持ちが以前より穏やかで,もちろんやらなくちゃいけないことは残っているんだけど(研究室のことやら授業のことやら),本を読んだり映画を観たり,髪を切りに行ったりして過ごしています。

髪は就活で前髪を伸ばしてたからひとまず切ってみた。すっきり。

 

最終面接の3日前から研究室で行う中間報告もあり,わたわたしていたし緊張もしていたしで食欲もわかず,ごはんを食べていなかったら2キロ落ちた。就活ダイエットができました。(ちゃんと食べよう)

 

 

まだ来年社会人になるなんて想像できないんですけど,

今はとりあえず,研究室で滞ってる研究を進めていかないとだなーと思っているところです。

3か月も実験していなかったからちゃんとできるのか不安です。爆発しないようにだけ気を付けます。

 

 

 

夏の思い出

 

 

夏が来た。

 

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昨日,大学に行くまでの道を自転車を引きずって歩いた。

東京都は違う,照り付ける日差しと目の前に広がるお青々とした空が眩しい。

 

夏はなぜか過去を思い出させる。

 

汗をかきながら歩いた道,

くっきりとした輪郭を持った入道雲

道端の彩り豊かな花や草。

 

まだ冷めぬ夜の気温,

自転車をこいだ時の風の気持ちよさ。

夏の大三角

 

 

 

私は大学生時代をほとんどその街で過ごした。

三分の一くらいはそこで過ごしていただろう。

 

だんだん忙しくなるサークルの準備に勤しみ,夜中まで群がる仲間の中で過ごした。

アルバイトが終わってから,真夜中,恋人の家に帰るために自転車をこいだ。

 

 

 

夏は甘酸っぱい過去をいつまでもぶら下げている。

もう思い出してもしょうがないことを思い出させてくる。

 

早くこの道を卒業する日が来てほしい。

いつまでもこの道を歩いていると思い出ばかりあふれ出してきて嫌になってしまうのだ。やっと前に進んだのに,いつまでもいつまでもあの人の背中を引きずったり,叶わなかったあこがれていた先輩への気持ちでさえ,思い出してしまう。

 

 

早くこの道から卒業しよう。

 

そして’いつもの道’じゃなくなった時にさらに薄くなった思い出を自分の気持ちとはかけ離れたものとしてなつかしさに浸れるくらいになりたい。

 

 

 

 

 

【映画】ビリギャル ー学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話ー

 

 

 

主演:有村架純

 

学校でびりの成績の問題児のさやか。友達と遊ぶことでしか存在の意義を見出せずいつも遊んでばかり。タバコがばれたことで停学処分になる。他に誰がタバコをやってるか,一切明かさず友達を売らないさやかの優しいさに教員側はいいように思わず,このままでは付属校の大学に上がれそうもなかった。そこで母親であるあーちゃんは受験することをさやかに勧める。さやかも深く考えずに個人指導をしてくれる小さな塾に入ることになったがさやかの頭脳レベルは小4で…

 

 

 

ビリギャル,一時期凄く流行ってたけれど見ようと思ったことがなくて今までずっと放置。

 

この休みの間の暇つぶしにとAmazon primeを探してたら見つけたので軽い気持ちで鑑賞。

 

 

 

 

でもこれ,めちゃくちゃ良い。

 

 

 

 

大学受験を本気で向き合ったことのある人にはすごく勧めたい。

自分がたとえビリギャルじゃなかったとしても!

 

 

 

今思えば受験はすごく青春の一つだったなと思う。

私は浪人もしたからその青春を二回も味わったわけだけど,

両方ともいい経験になったと就活している今でも思う。

 

 

就活していると必ず聞かれる「浪人時代のこと」

 

 

 

挫折経験の一つだと思うけど,モチベーションはどう保っていたの?

現役の時とどう違った?

 

 

正直,浪人時代なんて挫折からの始まりだ。

現役時代に「第一志望に落ちた」「あんなに勉強したのに」「この一年間は無駄だった」

そういう風な気持ちを頭に浮かべ,自分の番号のない掲示板を見つめるのだ。

 

 

私は現役の時,模試ではA判定が出ていたから当たり前に受かるだろうと思って

ネットで確認するより先に掲示板を直接見に行った。

なかった。

 

悲しい気持ちと何とも言えないやるせなさを抱えながら,

とぼとぼと駅までの道を歩いた。

 

 

 

そして浪人生活が始まる。

今まで女子校だったからとなりに男の子が座ることの奇妙さを感じたことが一番の印象だった気する。

 

中学受験で塾に通っていた時はみんなおとなしくて友達もできず,

いつも一人で席に座ってお弁当を食べていたものだから今回もそういう感じなんだろうなと思っていた。

だからあえて友達を作る行動をせずに,自分の目標だけを追いかけていこうと思った。

 

 

 

だけど,隣に座った人は女の子で,その子はめちゃくちゃ気さくな子で,

はじめてのお弁当タイムでクラスの女の子を集めてご飯を食べ始めた。

 

国立理系のクラスだったから女の子は少なく15人ほどだったと思う。

みんなで後ろの席に集まってわいわいご飯を食べた。

 

 

 

 

それから女の子以外とも仲良くなった。

 

私は現役の時の先生のおかげでまあまあ化学が得意だった。

受験となるとパターンもわかっているし,先生の教え方もうまくて一生懸命勉強したからだ。

 

そして模試のたびに教室の前に張り出されるテスト結果の順位では1位を独走した。

 

 

不動の1位であった私を誰だ誰だと検討し始める男子たち。

順位表を私が見に行くと「今回もさやまみるくが1位だったね~」と話しかけてくる担当教師。

 

「ははは」とかるく反応して心の中ではいつもガッツポーズをしていたな。

 

 

その様子を見て「不動の1位を動かす!」と盛り上がる男子たちに私もひそかにライバル心を抱いた。

 

 

 

 

それからというものクラスには話せる男女の仲間がたくさんできて

クラス外にも友達ができた。

 

テストの結果を教え合い,時に喜びときに励まし,

悩みを分け合った。懐かしい。すべてが青春だった。

 

 

一年間,起きている時間のほとんどを予備校で過ごした。

とても濃い一年だったなと思う。

 

第一志望の当日,少しいつもより早く起きて,準備をし,緊張と少しの興奮を抱えていた。

出かける前,母親に感謝を伝えようと思っていた。一年間,経済的にも精神的にも一人で支えてくれていたことは重々承知だった。

 

実際声に出したら泣いてしまったのを覚えている。

泣くほど感謝したのはこの時が一番だと思う。母親の存在は当たり前になりすぎて,感謝を忘れてしまう。

 

 

 

だけど,第一志望の前期試験はやはり落ちた。

そこに賭けていたから,もう結果を見た瞬間絶望だった。

この1年間,また,私がやってきた努力が実らなかった。あんなに勉強したのに。

そしてなにより親に申し訳なかったのだ。予備校に行くのにもお金が当たり前に必要になる。

母親が汗水たらした働いたお給料を自分の将来のために使ってくれたんだ。

 

映画の中でもあーちゃんが夜中まで引越センターで働く姿があった。

母親は本当に強い,と思う。どうして自分以外の人にここまでできるんだろうかと思う。

 

 

 

5日後に迫った後期試験で私は最後の賭けだと思い,他の子が合格報告をしに来た傍らで人の少ない自習室にこもって勉強した。

後期試験に今まで全く触れずに勉強をしてきたから,自信なんてこれっぽっちもなかった。

記念受験,行きたかった大学に足を踏み入れる最後の機会だと思った。

 

 

 

さやかも絶対受かると思っていた文学部が落ち,望みの薄かった総合政策部にうかった。

 

あー受かってないだろうなとわかりつつも少しの希望を胸に抱き,合格発表を見る瞬間。

うわー懐かしい!と思った。

 

 

後期試験の結果は受からないだろうと思って結構落ち着いた気持ちで画面を見ていた。

友達も受けていたから,その子の番号を見てやろうと思っていたのだ。

 

やはりその子の番号はあって,私のはなかった。

やっぱりなー。と思いつつ,そのすぐ2こ後ろだった友達の番号はあってうらやましいなと思っていた。

写真を撮って送りつけよう,と思って写真を撮った時にそのページの学部が違うことに気付いた。

 

 

全然違う学部じゃん!

そこからゆっくりスクロールして自分が受けた学部まで移動した。

ゆっくりゆっくり。

 

自分の番号までゆっくり。

 

その時が一番ドキドキした。

一度落ちた!と思っていたのに,その時よりもなぜがドキドキしていた。

 

 

 

番号を見つけてすぐに親に連絡したな。

一番最初に伝えたかった人は母だったな。

 

 

それから予備校でよくしてもらっていた担任には連絡せずにすぐさま予備校に足を運んだ。

予備校では番号を事前に伝えているから,担任は結果を知っていたはずだけど報告しに行ったらすごく喜んでくれたのを覚えてる。

 

 

 

 

受験は青春だ。

一番自分が時間をかけたことであり,努力が実った結果を得た経験だ。

入学してからもう6年目になるからもう受験のことなんて結構忘れていたけれど

その青春の1ページを思い出させてくれるいい映画だった。

 

 

 

 

 

 

【映画】九月の恋に出会うまで

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

主演:高橋一生川口春奈

 

北村詩織(川口春奈)がある日突然マンションの自室で自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。

その声は「同じ階に住んでる’未来の’平野だ」という。そして「お願いだから自分のことを尾行してくれ」という。

わけのわからないお願いに疑問を抱いたまま尾行をする詩織。訳が分からず,その声に「どうしてそんなことをさせるのか」と聞くと「明日になったらわかるから,明日は絶対尾行を続けてくれ」という。仕方なく次の日も尾行を続けるが,帰ってきたとき自分の部屋が荒らされていることに気付く。そしてその日から声は聞こえなくなる。

ひょんなことで同じ階の平野進(高橋一生)に事情を話すとタイムパラドックスが起きてることに気付く。運命の変わった詩織は…

 

 

 

 

高橋一生が好きだから見たかった映画!

どんな内容か知らずに見た映画だったけど,話が難しくないのでするっと頭に入る。

あと重要人物が少ないから覚えやすい笑

 

 

そして高橋一生のスーツがかっこいい。

 

川口春奈ちゃんもキラキラしててかわいい。

 

 

二人で大学に行く場面の「けち」「けちじゃないです」のやり取りが

カップルみたいでかわいいので,ぜひ私も真似したい。

 

 

今の状況の中,恋人に会えない人もいるだろうし,

少女漫画みたいな甘すぎるキュンキュンは少ないけどちょっと大人目な不器用な恋を見たいならいいかもしれない。

 

 

あと高橋一生が好きな人は見たらいい。

寝ぐせの付いた高橋一生が見れる。

あと料理している姿も見れる。

 

 

 

この映画,高橋一生ばかり見ていてかっこいいっていう感想しか生まれなかった。

話はすごく単純で予想ついてしまったので,結末よりも物語の途中とか俳優さんを見るための映画と自分の中でなってしまいました。

 

高橋一生かっこいい(何回目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【食レポ】大麦の抹茶ホイップパン

 

 

 

 

 

【大麦の抹茶ホイップパン】

ナチュラルローソン(150円)

 

味   ★★★★☆

値段  ★★★★☆

満足度 ★★★★☆

 

 

<断面図>

 

 

ローソンで買いました♪

 

抹茶入りホイップクリームと抹茶入りクリームがたっぷり入ってる♪

大麦入ってる抹茶生地は思ったよりもふわふわでおいしい

これで糖質17.0 g,食物繊維9.2 gなのは満足度が高い!!!

 

 

表面についてる抹茶の葉は結構ぽろぽろ落ちる(-_-)

 

 

 

<栄養成分表示>

 

カロリー 191 kcal

たんぱく質 6.5 g

脂質 8.7 g

 

 

 

さっぱりした甘さだから,食事にもおすすめ!