永い言い訳
今日はせっかく学校に行ったのに、吐き気と頭痛がきて吐いたしすぐ家に帰った。
でも家に帰ると結構平気なもんなんだよね。
おうちかえってベーグル食べたもん。
それから「永い言い訳」を見てた。
ずっと観よう観ようと思っていたけれど、家族系の話はきっと泣くだろうと思って電車の中で観るのが恥ずかしかったから避けていた作品。
「自分を大切に思ってくれる人を簡単に手放しちゃいけない」
すごく当たり前のことだけど当たり前すぎて意識することがないこの言葉。
主人公のサチオは妻が死んだときに愛人と寝てた。
はじめはそういうどろどろした物語の始まり方だったけど、話が進んでいくうちにサチオが心の底ではいろんなものに絶望しているんじゃないかと思った。
サチオは幸せな夫と書くのに全く幸せそうじゃないのが皮肉だなと思った。
妻の親友の夫の子供と触れ合うことでサチオの新しい面が見れてほほえましかった。その反面、妻との間に子供を持たなかったことに対して投げやりな気持ちでいるような気がした。サチオは本当に子供が欲しくなかったのだろうか。妻が残したメッセージがよみがえってズン、と心に重くのしかかり苦しそうだった。
「永い言い訳」
永い永い、妻が死んだあの日からの生活。
何に対しての言い訳なんだろう、と映画を観終わってから考える。
妻を亡くした時にしていた自分の行為に対してなのか。妻への思いなのか。
こどもたちに対してなのか。
家族物だから泣くと思っていたけど予想外に泣かなかった。
考えられる作品だった。
私にも今は家族がいて、恋人がいて、友達がいるけれどいつその人たちと別れが来るのかはわからない。
彼氏と大喧嘩して夜中に追い出されて、終電を逃したときに大学の友達に連絡を入れたら快く泊めてもらったことがあった。
なんとなく、そのときのことを思い出す作品だったなあ。