人間関係で悩み始めた種
人間関係には小さいころから悩まされた。
今でも人間関係ってどうしてこうも難しいんだろうと思う。
でもそれをうまくやっている人もいるわけで性格にもよるのかなあとのんきなことを考えたりもする。
高校生まで本気で仲のいい人っていなかったかもしれない。
たぶん。
小学校低学年の頃は何も考えず過ごしてきたと思うので
友達関係については悩んでなかったかもしれない。
中学年になって友達との関係が複雑化した気がする。
勉強ができるできないとか,足が速いとか遅いとか。
あの子が好きだとかこの子が好きだとか。
実際,そのくらいからいじめとか仲間はずれが始まったなあと今になっては思う。
その頃すごく仲のいいと思っていた友達(しらたまちゃんとする)がいた。
しらたまちゃんは初めてクラスが一緒になってから初めて声をかけてくれた友達で
甘えん坊な私を甘やかしてくれたしお世話焼きだったからか同じ年でありながらお姉さんのような存在であった。
好きなことをたくさん共有したし,遊べるときは遊んだ。
ずっと二人で遊んでた。
ある時,しらたまちゃんが先生へのプレゼントをしようと考えた企画について話してくれた。
私もそれに賛成し,一緒にプレゼントを作っていたところ,ほかの女の子たちが「私たちの真似をした」と騒ぎ立て怒った。「真似じゃないよ」と言い返す友達。
きっとお互いに先生に喜んでほしくて考えたことだから真似でもなんでもいいのにと思うけど小さい時ってすごくまねされるのが嫌だったなと思う。
事の始まりはそこからで,次からその二人の冷戦がはじまった。
しらたまちゃんは私にあの子と話すのをやめようといったり,全然覚えてないけど悪口を言ったり手紙にその類を書いて渡してきた。私もそれに合わせるように悪口を言った。
でも塾が一緒の子だったし,よく話す間柄ではあったから後ろめたい気持ちもあった。だけどしらたまちゃんに嫌われたくなくてつられるように悪口を言った。
でもある日。やっぱり悪いことしてるのは見つかっちゃうもので,悪口を書いた手紙が教室で発見され,先生にそのことが伝わった。
その手紙を書いたのは私で,けんかしてる相手の女の子の名前が書かれた白い人の形をした何かがポーンと飛んで行っているような絵が描かれていた。
授業中に書いた手紙でノートの切れ端だったから小さくてわかりにくかったけどしらたまちゃんへの宛名と一緒に下のほうに私の署名もしてあった。
放課後呼び出されてあなたたちがやったの?という否定をさせないような言い方で先生が聞いた。
もちろん私たちはハイとうなづいてうなだれるしかなかった。
でも次に先生が「どちらが先にやり始めたの?」と聞いた途端に私たちの関係は壊れたと思う。
悪口を言い始めたのはもちろんしらたまちゃんだったから、そういうふうに伝えようとした瞬間に私の声を遮って彼女は私の名前を呼んだ。
何を言ってるんだ?!とびっくりして彼女を見るとうつむきながら
「さやま(私)ちゃんがやり始めて,わたしは止めたんですけど…」
という!!!!!
たしかに先生の手元にあるのは私からしらたまちゃんあてに書いた手紙だったからしらたまちゃんが悪口を言ってる証拠はない。
しらたまちゃんから来た手紙を見せようと思ったけれど先生がろくに話も聞かずに私に向かって諭し始めたのでうなだれているしかなかった。
それっきりしらたまちゃんと話すのはやめた。
友達だと思っていたのに裏切るなんて,と今でもその思い出のほうが強く記憶に残っている。
悪口を言い合っていたのは私も悪かったと思っているし,相手の子にもシャザイブンを書いてその子とは元のように話すようになった。
仲がいいと思っていた子に裏切られる。
そういうふうな経験をしたからこんな正確になっちゃって人間関係もうまくいかないのかもしれない。
でも浪人したらめちゃめちゃ気の合う仲のいい友達に出会えてるし引きこもらずに学校も全部通って今大学院まで行ってるから意外と生きてはいけるもんだぞ。